そのニッチは本当に良いマーケットですか?
2016年8月29日
偶然見つけたニッチ市場が、
本当に最高のマーケットだと思いますか?
ネットの世界では、
広告の出ていないマーケットは、
ニッチではなく、顧客が極端に少ないなど、
先人が撤退した市場だと言われます。
確かに、インターネットが発達する前の、
情報が少ない時代ならば、
あちこちに、ニッチが存在したのでは?
いや、それ以上のブルーオーシャンが、
数多く存在したのかもしれません。
パソコンが存在しない時代にパソコンが開発された。
電話が無い時代に電話が発明された。
それらを普及させるのは、
ブルーオーシャン(未開拓の市場)です。
iPhoneが発売されて、
付属のアプリは、初めから充実していました。
でも、その弱点を補うように、
ユーザーの使い勝手が良いアプリが、
数多く開発されました。
そのアプリはニッチマーケット(隙間市場)に、
入り込んでいったのです。
これは、大手が開発しないような隙間を狙った、
ニッチ戦略です。
見方を変えれば、ニッチも色々あるのですが、
大きなマーケットの間の、
隙間の市場ということになると思います。
学者の先生が言っている定義とは、
違っていても、そこは英語の解釈の仕方と、
大目にみて下さい。
超高級ブランドと高級ブランドがあれば、
その間の価格帯を指します。
または、高級ブランドと一般の価格帯の間です。
トヨタのレクサスは当初、
ベンツのSクラスの価格帯の下の、
ニッチなクラスを狙っていました。
今は、徐々に価格帯も上がりました、
でも、戦略は、あまり成功していないという評価が、
多く出ています!
とにかくアメリカでの高級車のブランドが、
欲しかったので、
高級車の価格帯の、隙間を狙ったのです。
でも、重要なのは、
絞り込んでいったニッチは、
その絞り込んでいった先に、
多くの顧客がいなければならない!
ということです。
安い価格帯のニッチを探しても、
顧客が多くいても、
ものすごい量を、販売しなければなりません。
それならばと、
高価格帯のニッチを探しても、
数は出ないけれど、お客様も少ない!
それでは困ります。
高価格帯でも、調べてみると、
多くの顧客候補が存在する。
そのようなニッチでなければ、
すぐに行き詰まってしまいます。
日本では売れたけど、
中国や欧米では文化の違いから売れない。
そのようなニッチでは、
本当の意味で、
狙うべきニッチではないのです。
先日上場したLINEも、
欧米の市場は取れそうもありません。
今後は、別の市場を狙うのでしょう。
日本の市場内であれば、
日本人が少子高齢化であれば、
日本に住む外国人向けのサービスを、
考えてみてはいかがですか?
もしくは、外国人旅行者向けのサービスは?
ライバルがやっていなければ、
やってみる価値があるのでは?
その他にも、
このようなニッチはいかがですか?
*猫しか飼えないマンション
*音楽家専門の完全防音で、
音響まで対策してあるマンション
*フランス語圏の人専用のマンション
そのような人たちを集めたのであれば、
住民トラブルも少ないはずです。
*国際結婚されている方の、相続専門の行政書士
*アメリカの外資系企業専門の会計士
このように考えてみた場合でも、
住宅関係でも、士業の方でも、
関係しているお客様は、生活があり、
家族もあります。
お子さんは学校に行く。
家族のための買い物をする。
それだけ、色々なマーケットがその奥にあるのです。
あまりに絞り込んで、
その先がないようなニッチマーケットよりも、
絞り込んだ先に、多くのマーケットが広がるような、
魅力的なニッチマーケットを、
探してみて下さい。
もちろん、ライバルがすぐに真似できないような、
対策も必要です!
集客実践会 横田浩一が、お伝えいたしました。